2002-05-28 ArtNo.28901
◆Voltas、LGの直冷式冷蔵庫製造でOEM契約喪失も
【ニューデリー】タタ・グループのVoltas Ltdは、LG Electronics India Ltdが、来年から直冷式冷蔵庫の製造に乗り出すため、LGと結んだ200クロー(US$4087万)の相手先商標製造(OEM)契約を失う危険に晒されている。
ビジネス・スタンダードが5月22日報じたところによると、LGは100クロー(US$2043万)を投じ、ウッタルプラデシュ州Greater Noidaの冷蔵庫製造施設の年間製造能力を30万台から60万台に拡張するとともに、同拡張計画の一環として自ら直冷式冷蔵庫の製造に乗り出す。6月末までには拡張計画にゴー・サインが出る見通しだ。
現在ノイダ工場では霜取り不要冷蔵庫のみが製造されており、直冷式は全量ボルタスからアウトソーシングされている。昨年、LGは21万8000台の直冷式冷蔵庫をアウトソーシングしたが、今年は35万台の直冷式冷蔵庫の販売を目指している。
しかしLG Electronics IndiaのK R Kim重役(MD)は、ボルタスを通じた直冷式冷蔵庫のアウトソーシングを継続する考えを明らかにした。それによるとボルタスは南部と西部市場の直冷式冷蔵庫需要に応じ、ノイダ工場は東部と北部市場の需要に応じると言う。
これに対してボルタス幹部は、如何なる状況の変化にも対応する準備ができていると語っており、同社は来年、ボルタス商標の冷蔵庫を復活させるものと見られている。ボルタス幹部はまた、「同社はLGへの納入価格と同じ値段でその製品を小売り市場に投入できる」と語った。ボルタスがアンドラプラデシュ州Hyderabadに設けた工場ではLG向けの冷蔵庫とペプシ等向けのvisi-coolerが製造されている。
|