2002-05-23 ArtNo.28873
◆カラー・テレビジョン、値下げ競争白熱、マージン縮小
【ニューデリー】カラー・テレビジョン(CTV)市場では値下げ競争が白熱化、ユニット当たりマージンの縮小を来たしている。市場調査会社ORGのデータによれば、2001-02年にCTV業界は9.3%の値下がりを経験、取り分け未組織部門の製品は21.9%の値下がりを見た。
エコノミック・タイムズが5月21日伝えたところによると、大部分のブランドは、ボリューム販売の伸びと売上額の伸びに10%以上のギャップを来しているが、リージョナル・プレーヤーは、地方税の面で有利な立場に立っている。ボリューム販売の伸びと売上額の伸びのギャップから有名ブランドの値下げ率を比較すると、アカイは13.3%、LGは19.2%、トムソンは10.5%、東芝は17.6%となる。
LG ElectronicsのChandramani Singh製品主任(TV担当)は、「確かに値崩れ的状況が生じており、LGも市場動向に従い5~6%ほど値下げしたものの、それは価格競争のためではなく、1万ルピー以下のエコノミー・モデル、“Cineplus”や“Joymax”の発売に伴うもの」と説明した。しかしライバル・メーカーらは、異口同音に「LGが値上げ競争の先導役を務めた」と述べている。
業界筋によると、これまであらゆる面でLGと張り合って来たSamsungは、今ではバックシートに退き、観望姿勢をとっていると言う。確かにSamsungのボリューム販売の伸びと売上額のギャップは7%にとどまっている。ついでながら、価格ベースで昨年(2001-02)売り上げの伸びを記録したのは、Akai、LG、Philips、Samsung、Sansuiを含む、ほんの一握りのブランドに過ぎないと言う。
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