2002-05-23 ArtNo.28871
◆BAL、売れ行き不振からAspireの製造を段階的に停止
【ムンバイ】地元の大手二輪/三輪車メーカーBajaj Auto Ltd(BAL)は、低調な売り上げから発売以来僅か9ヶ月のモーターサイクル・モデル“Aspire”の生産を段階的に停止する方針を決めた。
エコノミック・タイムズが5月20日伝えたところによると、一部のディーラーはアスパイアには技術的問題があると指摘しており、別のディーラーは、新たに発売されたCaliber Cromaに顧客の関心が移ったとコメントしている。アスパイアはCromaとほぼ同額の4万1000ルピー(US$838)前後で販売されている。アナリストによると、上記両モデルの90~95%のコンポーネントは共通しており、たとえ一方のモデルの生産をストップしても、生産量は何ら影響を受けないと評している。
アスパイアはいわゆるエグゼクティブ・セグメントに属しているがBALは市場セグメントの適正や、4ストローク・エンジンあるいは最新の懸架装置に対する市場の需要動向等を改めて調査している。
BALの最大のヒット作、3万1000ルピー(US$633)のBoxerは、最低コストのモーターバイクに数えられ、月間販売台数は約4万台と、BALのモーターサイクル販売全体の約80%を占め、エントリー・クラス・モーター・バイク市場をリードしている。同クラスではTVSのMAXが月間約2万~2万5000台販売されており、Hero Hondaの同セグメントにおける販売台数は1万5000台前後と見られる。
Hero Hondaはエグゼクティブ・セグメントのSplendor及びPassionを月間約10万台販売、同セグメントに強力な地歩を築いている。BALのエグゼクティブ・セグメント・モデル、Caliber及びCroma、そしてTVSのVictorも比較的好調な売れ行きを見せているが、Caliberの月間販売台数は1万台前後である。
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