2002-05-23 ArtNo.28868
◆政府、ビライ・スチール付属酸素工場の持分売却準備
【ライプル】インド政府は国営Steel Authority of India Ltd (SAIL)傘下のBhilai Steel Plant (BSP)に付属した酸素製造部門Bhilai Oxygen Ltd (BOL)の74%の持分を戦略パートナーに売却する。
ビジネス・スタンダードが5月21日、BSP筋の言を引用し報じたところによると、インド政府はSBI Capital MarketsをBOL持分売却のアドバイザーに指名した。
SAILはBOLが長期的にBSPの酸素やその他の工業ガス需要に100%応じることを希望しているが、旧式な既存設備の近代化には多額な資金が必要とされることから、政府は売却を決めた。このため戦略パートナーはBOLの経営管理権を手に入れるとともに、一層の資金を注入して設備の近代化と効率化を図らねばならない。SAILはBOL権益の売却により約100クロー(US$2043万)を手に入れられるものと期待している。
ちなみに地元や外国の入札者は、5年以上のビジネス経験を有し、100クロー以上の自己資本を保持せねばならない。BSPはこれ以前に発電事業の50%の持分をNational Thermal Power Corporation (NTPC)に94クロー(US$1921万)で売却している。
しかしチャッティースガル州政権を率いる国民会議派は、最近の同州新年度予算の発表に際して、SAILの唯一の黒字経営ユニットで、同州経済のバックボーンでもあるBSPをSAILから分離独立させる決意を表明するとともに、中央政府がBSPの民営化を図るなら、これに徹底的に反対する意向を明らかにしている。このためBSPの民営化計画は新たな政治論争の火種になりそうだ。
|