2002-05-23 ArtNo.28867
◆イスパット、熱間圧延コイルの製造能力を60%拡大
【コルカタ】Ispat Industries Ltd(IIL)は、熱間圧延コイル(HRC)の年間製造能力を150万トンから300万トンに拡大する第2次拡張計画の一環として、2002年10月までにHRC製造能力を240万トンに60%拡大する。
エコノミック・タイムズが5月20日、IILのP K Mittal副会長の言として伝えたところによると、設備能力を60%拡張するコストは200クロー(US$4087万)前後と見積もられるが、鉄鋼価格が急騰したおかげで、プロジェクト費用の大部分を内部資金で賄うことができる。国際鉄鋼価格は過去2ヶ月間にトン当たり40~50米ドル上昇しており、国内鉄鋼会社も2度にわたり合計2000~2500ルピー(US$41-51)値上げした。
HRCがトン当たり2000ルピーの値上がりしたのに加え、海面鉄価格もトン当たり1500ルピー上昇、IIL傘下の年産150万トンのHRCプラントと同120万トン海面鉄工場は、より多くの売り上げを実現できる。
インド製鉄鋼製品の価格競争力は、主要な鉄鋼市場、例えば中国でも他の国のそれを上回っている。ちなみに中国には1500万トンの需給ギャップが存在する。
IILの生産拡張に伴い、Ispat MetallicsのIILに対する熔銑の供給も拡大する見通しだ。このため年産200万トンの銑鉄/熔銑製造施設を有するIspat Metallicsは、焼結炉と石炭処理施設を増設、熔銑の製造能力を拡張する。金融機関は同目的のために170クロー(US$3474万)の融資を認めている。
マハラシュトラ州Nagpur近郊Kalmeshwarに設けられた冷間圧延(CR)兼亜鉛鍍金製造ラインも生産拡大を予定している。Nagpur工場は年産30万トンのCR鋼板と同25万トンの亜鉛鍍金鋼板の製造施設及び年産50万トンのカラー・コーティング・ラインを有する。
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