2002-05-21 ArtNo.28856
◆HR鋼板、今後5年間に7.4%成長:CRISIL/CIIレポート
【ニューデリー】コイル/ストリップ/シート/プレート等から成る熱間圧延(HR)鋼板産業は向こう5年間(2002-07)に7.4%の成長を遂げる見通しだ。
ビジネス・スタンダードが5月18日報じたところによると、インド信用格付け情報サービス会社(CRISIL:Credit Rating Information Services of India Ltd)とインド産業連盟(CII:Confederation of Indian Industry)はこのほど共同で以上の見通しを発表した。それによると、産業用機械と鋼管が同期間の熱間圧延鋼板の成長を牽引するものと見られる。
HR鋼板需要の9.4%を占める産業用機械は同期間に15%成長し、HR鋼板の成長に1.4%寄与。HR鋼板需要の28.7%を占める鋼管は同期間に10%の成長を遂げ、HR鋼板の成長に2.9%貢献。また冷間圧延/亜鉛鍍金鋼板部門は同期間に5.2%の成長を遂げ、HR鋼板の成長に1.5%寄与するものと予想される。しかしHR鋼板需要の3.5%を占める鉄道部門の成長は横這いにとどまる見通しだ。
向こう5年間には、Ispat Industries Ltd(IIL)が年産150万トンのキャパシティーを追加するのを例外として、新規HR製造設備は設けられない。また国内的にも、国際的にも設備過剰が顕在化する中で、IILの拡張プロジェクトも短期的に完成する見通しはない。
こうした中でCIIは空港/鉄道/運輸領域の建設活動を加速することを通じて、鉄鋼需要の創出を図ると言う。
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