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2002-05-21 ArtNo.28852
◆石油各社、タンカー・チャーター料の急騰に焦慮
【ムンバイ】石油部門に対する統制が解除され、国内の石油会社は海外からの直接輸入を許されたものの、昨今の原油の値上がりに加え、タンカーのチャーター料が4月以来ほぼ2倍に高騰したことから、Reliance、Indian Oil Corporation (IOC)、Hindustan Petroleum Corporation Ltd (HPCL)、Bharat Petroleum Corporation Ltd (BPCL)等のプレーヤーは、焦燥感を深めている。
エコノミック・タイムズが5月17日伝えたところによると、例えばリライアンスはスポット市場で毎週VLCC(very large crude carrier)2-3隻をチャーターしているが、1日1隻当たりの傭船料はこれまでの9000~1万米ドルから1万8000~2万米ドルに跳ね上がった。小型タンカーに替えてVLCCを最近使用するようになったIOCは、先月Transchart(運輸省のケーブル・アドレス)を通じて外国籍のVLCC2隻をチャーターした。
ワールド・スケール(WS:タンカーの一航海の傭船料を示す運賃指数。ペルシア湾/日本間など主要航路の基準運賃を100として指数で表している。基準運賃は、ロンドン及びニューヨーク・ワールド・スケール協会が、燃料費や船員の賃金水準などを考慮して毎年1月1日と7月1日に発表している)は1年ほど前にWS100-110のピークに達した後、最近まで下降の一途を辿りWS29-30まで落ち込んだが、先月から上昇に転じ、今ではWS45-49前後に回復している。しかし業界筋によると、タンカーのオーナーらは、現在の傭船料に依然として満足していない。
オスロ拠点の船舶ブローカー、Loren-tzen & Stemocoは、「VLCCのスポット・レートは昨年夏のピークから劇的な落ち込みを見たが、次のピークは2004年頃になるだろう」と語った。ブローカー筋によれば、船齢25年以上のVLCC25隻が間もなく解体される見通しで、これにより傭船料は一層上昇するものと見られる。
しかしShipping Corporation of India(SCI)筋は「現在のVLCCレートの上昇にファンダメンタルな背景はなく、情緒的なものである。このため9月乃至10月まで持続する可能性は少ない」と指摘した。それによると、均衡点はWS55前後と見られ、同レベルならタンカー・オーナーも一応満足できるはずと言う。
世界的な経済活動の低迷と北半球の暖冬で原油の需要が伸び悩んだが、Loren-tzen & Stemocoは、今年の原油需要は通年で昨年比1.7%増加すると予想している。
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