SEAnews 2002-05-20 ArtNo.28844

【ニューデリー】昨年(2001-02は、乗用車／冷蔵庫／カラー・テレビジョン(CTV)を含む16業種がマイナス成長からプラス成長に転換した反面、軽商用車／多目的車／麦芽食品／航空貨物輸送／賃貸＆割賦金融を含む8業種がプラス成長からマイナス成長に後退した。
エコノミック・タイムズが5月15日報じたところによると、インド産業連盟(CII)合同委員会(ASCON)の産業調査報告(2001/4-2002/3)は、以上の消息を伝えている。乗用車販売の伸びは前年の－11％から＋10％に、冷蔵庫は－5％から＋4％に、ＣＴＶは－15％から＋7％にそれぞれ転換、この他、セメント／変圧器／鍛造／電動モーター部門もマイナス成長からプラス成長に転換した。しかし軽商用車は＋13％から－20％に、多目的車も－3％に後退、この他、繊維機械／工作機械／研磨材／麦芽食品がプラス成長からマイナス成長に転落した。
自動車産業は全体として、モーターサイクルの＋33％の伸びに牽引され、前年の－2％から＋13％に成長を回復した。しかしモーペッドは－29％の落ち込みを見、スクーターも－1％の縮小を見た。
他の耐久消費財の中ではエアコンが＋15％、光媒体(主にVCD)が＋50％の好成長をマーク、時計／腕時計／家庭用ハードウェア／パーソナル・コンピューター(PC)も10～15％の成長を記録した。
しかし耐久消費財以外のカテゴリーでは、パーソナル・ヘルスケアが＋10％、製薬が＋16％の好調な伸びを見たぐらいで、目立った成長を記録した業種は少なかった。ビール／新聞印刷／紙／加工食品／茶／合成洗剤／ビスケットは3～8％の伸びにとどまり、アルコール飲料／トイレット石鹸は横這い、バナスパティ／麦芽食品はマイナス成長を記録した。
サービス部門では、セル式電話＋80％、住宅金融＋33％、ソフトウェア＋20％が好調だった反面、輸出・入貨物サービス／航空貨物輸送はスローダウン、ホテル・観光業は－11％の落ち込みを見た。
輸出に関しては電子部品＋71％、乗用車＋118％、自動車用タイヤ＋21％、ＣＴＶ＋20％、ソフトウェア＋29％等が好調だった。