2002-05-20 ArtNo.28843
◆Tisco、Mesco Steelの経営権引継提案
【コルカタ】Mid-East Steel Company(Mesco)のオリッサ州における年産120万トンの鉄鋼プロジェクトに関心を寄せるTata Iron & Steel Company (Tisco)は、子会社のTata Metallics Ltd(TML)を通じ、Industrial Development Bank of India (IDBI)に率いられる債権金融機関コンソーシアムに、Mescoの経営管理権引き継ぎを提案した。
エコノミック・タイムズが5月15日、金融機関筋の消息として伝えたところによると、Tiscoは必要資金を注入し、プロジェクトを再建するとともに、経営権と支配権益を掌握することを目指している。目下金融機関がMescoの支配権益を握っている
Tisco筋はコメントを控えているが、Kharagpurベースの銑鉄製造会社TMLは、これ以前に、銑鉄事業下流部門の統合を図る狙いから様々な可能性を検討していることを公式に発表していた。
J K Singh/Rita Singh両氏に率いられるMesco Groupは当初、年産31万トンの棒鋼、同10万トンの軽量建設用鋼材、同4万トンの銑鉄を含む合計50万トンの製造施設を設けることを計画したが、様々な理由からプロジェクトは進捗せず、当初390クローと見積もられたプロジェクト・コストは、1998年8月までに610クロー(US$1.25億)に膨張した。
債権金融機関はSailのB R Sathpathy常務取締役(ED)を、Mescoの会長兼CEOに指名、専門家の手による事業の再建を図ったが、債務及び資本の再編を巡り、プロモーターと金融機関の意見が対立、さしたる成果は上がらなかった。(SEAnews :2002-04-29号参照)
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