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2002-05-16 ArtNo.28827
◆今年の熱間圧延鋼輸出14%ダウン
【コルカタ】米国及びカナダ市場がその門戸を閉ざしたことから、インドの今年の熱間圧延(HR)鋼輸出は昨年比14%減の120万トン前後にとどまる見通しだ。
ビジネス・スタンダードが5月14日報じたところによると、米国とカナダが輸入鋼材に反ダンピング税を課したことからインドのHR鋼輸出は過去2年間に20%縮小した。業界筋によると、現在のトン当たり1万4500~1万6000ルピーのHRコイル価格、1万6000ルピーのプレート価格をベースにした場合、鉄鋼産業の損失は極めて大きい。
今年のHR輸出は120万トンと見積もられ、内HRコイル/スケルプ(鋼管用板金)/シートが100万トン、プレートが20万トンを占める見通しだ。2000-01年には150万トン、2001-02年には140万トンが輸出された。
インド鉄鋼産業は今年、冷間圧延(CR)コイル/シートを25万トン、亜鉛鍍金鋼板・波板(GP/GC sheet)を80万トン、輸出する見通しで、昨年は前者が20万トン、後者が65万5000トン輸出された。
今年は鋼板230万トン、非鋼板470万トンが輸出されるものと見られる。鉄鋼業界は東南アジアや中東の新市場開拓を図っており、中国の潜在性にも注目している。中国の今年の鉄鋼需要は1億8000万トン、これに対して国内生産量は1億6000万トンと予想される。このためインド鉄鋼業界は中国の需給バランスのギャップから主要な恩恵を獲得すべく機会を狙っていると言う。
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