2002-05-16 ArtNo.28826
◆STPIバンガロール、今年は40%の輸出成長予想
【バンガロール】Software Technology Parks of India Bangalore(STPIバンガロール)のB V Naidu理事(director)によると、インドのソフトウェア産業は復調しつつあり、STPIバンガロールの今年(2002-03)のソフトウェア輸出は、昨年の33%を上回る40%の成長が見込めると言う。
ビジネス・スタンダードが5月15日報じたところによると、Naidu氏はこのほど同紙に以上の見通しを語った。ちなみにSTPIのソフトウェア輸出は全国ソフトウェア輸出の80%を占め、STPIバンガロールはSTPIの輸出の4分の1を占める。同氏によると、2000-01年に記録された70~80%の伸びには及ばないものの、輸出成長には明らかな復調の兆しが見られる。インド・ソフト産業の復調は西側諸国のアウトソーシング・ドライブに牽引されているが、2001年の景気後退に伴い西欧諸国はアウトソーシングの拡大を強いられている。
例えば、今年初2ヶ月(2002/4-5)だけで、STPIバンガロールには新たに19ユニットのテナントが加わった。これは昨年通年の110ユニットを上回るペースで、外資の進出も19ユニット中12ユニットと、昨年平均の60%を上回った。こうした新ユニットにはNokia、SAP、Ariba等の大手国際企業が含まれている。
専門スタッフ100人以下の小規模企業は引き続き困難に直面しているものの、地元の大手ソフトウェア会社や多国籍情報技術(IT)企業の見通しは明るさを増しており、ニッチ・プレーヤーは生き残ることができる。
アウトソーシングにも変化が見られ、より大規模な、またより大きな責任を伴う業務がアウトソーシングされるようになっている。こうした変化は、インド企業には有利な傾向と言う。
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