SEAnews 2002-05-13 ArtNo.28805

【ハイデラバード】Biological Evans Ltd(BEL)はアンドラプラデシュ州Hyderabad近郊のShapoorji Pallonji Biotech Park(SPﾊﾞｲｵﾃｯｸ･ﾊﾟｰｸ)内に100クロー(US$2043万)を投じてワクチン製造施設を設ける計画だ。
エコノミック・タイムズが5月8日ＢＥＬ筋の言として報じたところによると、ＢＥＬは100クローを内部資金で賄う方針で、資本市場にアクセスする計画は当面ない。ＢＥＬは既に50エーカーの土地を購入、100エーカーのＳＰバイオ・テック最大のテナントになるとともに、McKinseyをコンサルタントに指名した。マッキンゼイはＢＥＬにワクチン製造に力を集中、同事業を中核業務として育成するよう勧告したとされる。過去10年、ＢＥＬは拡大予防接種計画(EPI:Expanded Programme of Immunization)の下、中央政府に12億回分のワクチンを供給して来た。
マッキンゼイの勧告に基づき、バイオテクノロジー部門を独立の組織にする方針を決めたＢＥＬは、バイオテクノロジーの中でも免疫学とバイオ療法に照準を合わせる。ビタミンからワクチンに至る治療薬(therapeutic remedies)の供給を手がける創業50余年のＢＥＬは、190クロー(US$3882万)の年商中ほぼ30％をワクチンの生産業務から稼いでいる。
ＢＥＬは、4つのカスタマー・カルチャー・ユニットを通じてそれぞれの領域のヘルスケア専門家のニーズに応じている。ＢＥＬは世界市場にその製品を供給、またバイオテクノロジー領域の品目を拡張する狙いから、ＳＰバイオテック・パーク内に新工場を設ける方針を決めた。
将来のワクチンは遺伝子組み換えやＤＮＡ技術のような新テクノロジーを包含することになる見通しだが、ＢＥＬは向こう2－4年間に多数の新ワクチンを発売することを計画している。これらにはベーシックなワクチンからオペレーショナルなワクチン、そして両者のコンビネーションが含まれる。また婦人科、小児科、胃腸病科、一般医学科に照準を合わせている。