2002-05-13 ArtNo.28796
◆冷間圧延鋼帯輸出、向こう6ヶ月間に5%成長:CII
【ニューデリー】インド産業連盟(CII:Confederation of Indian Industries)の冷間圧延鋼帯部門は、冷間圧延鋼帯の輸出が向こう6ヶ月間に5%拡大すると予想している。
ビジネス・スタンダードが5月9日伝えたところによると、CIIのDilip Chenoy副部長は輸出拡大が予想される理由として、冷間圧延鋼帯が反ダンピング税の適応を免れた点を指摘した。同氏によると海面鉄や銑鉄を含む鉄鋼製品の国内生産も向こう6ヶ月間に5~10%成長するものと見られる。
しかし天然ガスの安定供給が得られぬことが、海面鉄の生産に深刻な影響を及ぼし、冷間圧延鋼帯部門の成長も阻害している。また海外の生産者がその製品をインド市場にダンピングしており、同部門に対する投資も十分でない。このため少なからぬ工場が操業停止に追い込まれている。こうした中でCIIの鉄鋼産業部門は国内鉄鋼産業のための新市場を物色、ラテン・アメリカと中東諸国を潜在市場として注目している。この他、中国もインドの主要な市場になる見通しだ。
CIIは同時に欧州、米国、日本とも接触、これらの市場の動向も調査している。CIIの代表団は既に米国を訪問、また米国の反ダンピング税の影響を被った他の諸国とも、解決策を協議していると言う。
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