2002-05-13 ArtNo.28794
◆GAIL、ガス・パイプライン国産化で25%コスト削減も
【ムンバイ】グジャラート州Dahejの液化天然ガス(LNG)ターミナルからマドヤプラデシュ州Vijapurに至るガス・パイプラインの敷設を計画するGas Authority of India Ltd (Gail)は必要な鋼材を国内調達することにより、コストを25%カットする可能性を検討している。
インディアン・エクスプレスが5月9日伝えたところによると、Engineers India Ltd (EIL)は、このほどGAILに代わりLSAW(longitudinal submerged arc welded)パイプの購買入札を募集した。パイプの直径は1067mmで、この種のパイプの製造には3350mmの鋼板を必要とするが、インド国内では目下のところこの種の鋼板は製造されていない。このため少なくとも25万トン、総額350クロー(US$7152万)以上の鋼材を輸入する必要がある。
しかし、一部の地元鉄鋼メーカーは、HSAW(helical saw)条項を追加するよう求めている。もし同要求が認められれば、25万694トンの鋼材全量を地元鉄鋼会社が納入できるようになり、GAILも原料コストを25~30%節約できる。このためEILは目下、上記の要求に検討を加えている。
API X 70グレードのヘリカル・シームDSAWパイプはインド国内で製造されており、American petroleum Institute (API)や国際的な大手石油・ガス会社の認証も得ている。
HSAWパイプは高圧石油/ガスパイプラインの製造に世界的に広く用いられており、Hindustan Petroleum Corporation Ltd (HPCL)やIndian Oil Corporation(IOC)等の指導的石油会社もHSAWパイプを使用している。
HSAWパイプはAPI X 70グレードと同じ仕様で、LSAWパイプに応用でき、コストも低廉。例えばSaw Pipes/Welspun Gujarat Stahl Rohren/Man Industries等、インドにおける指導的LSAWメーカーは、スパイラル鋼管(spiral welded pipe)の製造施設を擁する。
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