2002-05-09 ArtNo.28784
◆ACメーカー各社、4月に50~100%の売上増記録
【ニューデリー】LG Electronics、Voltas、Samsung、Hitachi、Videocon/Kenstar等のエアコン・メーカー各社は4月にエアコン販売の50~100%の成長を達成、今年の売上見通しに益々楽観的になている。
ビジネス・スタンダードが5月6日報じたところによると、全国的に気温が上昇の一途を辿る中、価格も平均2000ルピー(US$41)ほど下降したことから、エアコンの売れ行きに弾みがついたものと見られる。
韓国の電子大手LGの現地子会社LG Electronics India Pvt Ltd (LGEIL)の4月のエアコン販売台数は、昨年同月の1万6000台から約4万台にアップ、5月も同レベルの成長を予想している。米国拠点のFedders社と手を結んだTataグループ傘下のVoltasは、昨年同月の9000台から1万6000台に80%売上を拡大したとしている。Amtrex Hitachiの幹部は4月の受注は昨年同月比90%、送り状の発送は同55~60%、それぞれ増加したと語った。今年2月からエアコンの現地製造を開始した韓国企業Samsungの子会社は、4月には100%の売上の伸びを見たとし、3-7月のエアコン売上の伸びは17-18%と予想した。またCarrier Airconも4月のエアコン販売が昨年同月比13-14%拡大したとしている。
デリーのディーラー筋は、「リモコン機能を有せぬ1.5トンのエアコンは、1万8000ルピー(US$368)から手に入り、法人市場では1万6500ルピー(US$337)まで値下がりしている」と語った。
ブランド品と非ブランド品の価格差の縮小を背景に、ブランド品は、グレー・マーケットのシェアも喰って売上を伸ばしている。益々多くのプレーヤーの参入で、ブランド品市場の競争が過熱していることから、こうした傾向は持続する見通しだ。
エアコン市場の昨年の成長率は一昨年の32%から8%に鈍化したが、今年は通年で15~20%の成長が予想されていると言う。
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