【ニューデリー】民間鉄鋼大手Tata Iron and Steel Company Ltd (Tisco)と公共部門製鉄会社Steel Authority of India (SAIL)は、国際価格が底入れしたのを受けて、それぞれ鉄鋼製品価格を引き上げた。
エコノミック・タイムズが5月7日報じたところによると、B K Tripathy鉄鋼相は鉄鋼産業諮問委員会の会議の席上、以上の消息を語った。それによると、熱間圧延(HR)コイルとシートのトン当たり価格は700~1000ルピー(US$14.30-20.43)、条鋼のそれは500~1000ルピー上方修正された。
昨年(2001-02)の鉄鋼完成品の生産量は前年比2.5%増の3000万トン、銑鉄の生産量は同16.2%増の395万トンを記録した。
中央政府は500クロー(US$1.02億)の都市改造奨励基金(URIF:urban reform incentive fund)を設け、州レベルの都市再開発を支援する。同基金は、住宅金融スキームと相俟って、鉄鋼消費を促す見通しだ。インドの国民1人当たりの鉄鋼年間消費量は27キロと、世界平均116キロを遙かに下回っている。また黄金の四辺形ハイウェイ・プロジェクトも鉄鋼消費を大幅に拡大する見通しと言う。