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2002-05-09 ArtNo.28776
◆ONGC、ロシア/インド・エネルギー・ハイウェー検討
【ニューデリー】インドと中国が将来のエネルギー需要を満たすため、石油・ガス供給の確保に鎬を削る中、ロシア及び中央アジアから中国を経由してインドに石油・ガスを供給するパイプ・ラインを敷設することが検討されている。
エコノミック・タイムズが5月6日報じたところによると、ロシアと独立国家共同体(CIS)諸国は、世界のガス埋蔵量の55%を保持しており、カスピ海と中央アジア地域の石油埋蔵量は650億~800億バレル、確認埋蔵量は200億~330億バレルと見積もられている。
インドの国営石油・ガス探査開発会社Oil and Natural Gas Corporation (ONGC)は目下CIS諸国における探査・開発権の獲得を図るとともに、海外事業子会社ONGC Videshを通じ同地域からインドに石油・ガスを輸入する可能性を探っている。最も経済的なルートはイラン/アフガニスタンそしてパキスタンを経由するもので、既にイランからパキスタンを経由してガス・パイプラインを敷設することが提案されている。しかし政治/外交上の問題から同構想が実現する見通しは今のところなく、中央アジアから石油・ガスを輸入する際も同ルートは利用できそうにない。
ONGC VideshのAtul Chandra重役(MD)によると、同社はロシア/トルクメニスタン/ウズベキスタン/カザフスタン/中国のKashi(喀什:KASHGAR)/カシミールのシアチェン(Siachen)氷河そしてインドに至る“エネルギー・ハイウェー”の建設を検討している。パキスタンとアフガニスタンを経由することを完全に回避するとともに、その他の安全問題やホットスポットも配慮して検討がなされており、パイプラインは、カシミールのラダク(Ladakh)もしくはヒマチャルプラデシュ州を経由してニューデリーに至ることになると言う。
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