【ニューデリー】昨年(2001-02)通年の商用車販売台数は主に軽商用車販売の不振から13万2000台と、前年の13万6000台に比べ3.15%のマイナス成長を記録した。
エコノミック・タイムズ、デカン・ヘラルド、インディアン・エクスプレスが5月2/3日、インド自動車製造業者協会(SIAM:Society of Indian Automobile Manufacturers)のデータを引用し伝えたところによると、昨年の中・大型商用車の販売台数は8万3997台と前年比2.5%増加したが、軽商用車の販売台数は前年の5万4625台から4万8253台に11.6%下降した。
マーケット・リーダー、Tata Engineering and Locomotive Company Ltd(Telco)の中・大型商用車販売台数は前年の5万2254台から5万6851台に8.8%増加したが、国内第2の商用車メーカー、Ashok Leyland Ltd(ALL)のそれは2万9706台から2万7145台に8.6%下降した。
業界アナリストによると、中・大型商用車販売の拡大は、運輸業界の好みが軽商用車からコスト効率の良い中・大型商用車にシフトしたためと見られる。中・大型商用車は主にインフラ部門、取り分け建設/長距離輸送/鉄鋼・セメント産業等の領域で使用され、その販売台数の増加にはこれらの領域の景気復調も反映されている。また全国ハイウェー開発プロジェクトの進捗に伴い、今年は中・大型商用車の販売が一層拡大する可能性がある。これに対して軽商用車はローカル支線や市内輸送により大きく依存しているが、この種の輸送活動は昨年低迷した。
こうした中で昨年はEicher Motors Ltd(EML)を除く全ての軽商用車メーカーがマイナス成長を記録した。EMLの昨年の軽商用車販売台数は8278台と、前年の7671台を8%上回った。しかしTelcoの昨年のそれは20.6%減の2万5855台(3万2372台)、ALLは27.4%減の248台、Swaraj Mazdaは21.5%減の5885台、Mahindra and Mahindraは4.7%減の5612台(5892台)、Bajaj Tempoは28.1%減の2375台(3307台)にとどまった。