2002-05-06 ArtNo.28755
◆キャリア、コンプレッサーの輸入比率を5%から40%に拡大
【ニューデリー】Carrier Aircon Ltdは、昨年インド国内で同社が必要とするコンプレッサーのおよそ5%を輸入したが、今年は同比率を40%前後に拡大する計画だ。
ビジネス・スタンダードが5月2日報じたところによると、キャリアはデリー近郊、ハリヤナ州Gurgaonに設けた工場で密閉型レシプロ・コンプレッサーを年間15万台ほど製造しているが、輸入コンプレッサーは何れも韓国で製造されたロータリー・ユニット。キャリア・エアコンのRamesh Sarin会長によると、グルガオン工場を拡張する計画はない。ロータリー・コンプレッサーはより効率的で、値段も安い。キャリアは今年昨年比15%増のエアコン12万5000ユニットを製造する計画で、内35-40%が輸入コンプレッサーを装備することになる。
グルガオン工場で製造された15万台のレシプロ・コンプレッサーの内、2万5000台は、オープン・マーケットで販売される。オープン・マーケットにおける顧客の大部分は未組織部門(unorganised sector)のエアコン組み立て業者で、これ以前には5万台がオープン・マーケットで販売されていた。しかしエアコン市場における未組織部門のシェアは往時の70%から30%に下降、このためオープン市場で販売されるコンプレッサーの台数も半減した。今年1-4月の間に販売されたエアコンの15%が輸入コンプレッサーを用いており、同比率は向こう数カ月内に大幅に拡大される。
キャリア・エアコンは5月1日、Pシリーズのハイ・ウォール・スプリット・ルーム・エアコンとロータリー・レーンジのウィンドー・エアコンを発売した。これらのキャパシティーは1-4トンで、一般家庭と小規模商業部門をターゲットにしている。
一方、インディアン・エクスプレスが2日、キャリア・エアコンのG Raghavan社長の言を引用し伝えたところによると、同社は3段構えの戦略により向こう2年間に今日の20%のシェアを30%に回復する計画だ。先ずディーラーの数を現在の400から2003年までに1500に拡大、第2にリテール市場におけるプレゼンスを強化、第3に国際水準の製品をインド市場に投入すると言う。
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