2002-05-06 ArtNo.28747
◆米国、インド産冷間圧延鋼に154%反ダンピング税
【ムンバイ】米国商務省はインドから輸入される冷間圧延(CR)スチールに153.7%の暫定反ダンピング税を課す方針を決めた。
エコノミック・タイムズが5月2日報じたところによると、今回の被告はTata Iron and Steel Company Ltd (Tisco)/Uttam Steel Ltd(USL)/Ispat Industries Ltd(IIL)の3社。
インドは年間15万トンのCRスチールを輸出、また米国は年間240万トンのCRスチールを輸入しているが、インドの2001年の対米CRスチール輸出は僅か1377トン/73万5918米ドルに過ぎず、2000年も1万8000トンにとどまった。何れにしても米国の今回の措置でインドの対米CRスチール輸出はほぼ完全にシャット・アウトされたことになる。
インドのCR産業は、国内消費を拡大すべく努力を重ねている。目下二輪車業界が必要とするCRスチールの75%は国内供給されており、商用車についても同比率は60%に達するが、乗用車は30%に過ぎない。
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