1995-08-24 ArtNo.2873
◆<星>アナリスト、ウィンドウズ95発売でPC銘柄推奨
【シンガポール】マイクロソフト・ウィンドウズ95の発売で当地電子業況に大きな弾みがつくものと期待されている。
マイクロソフト社の新製品ウィンドウズ95はその扱い易さから新たに数百万人のホーム・バイヤーをPC(パソコン)市場に吸引するものと期待されており、加えて全世界の1億人にのぼる既存PCユーザーがウィンドウズ新バージョンへの転換に伴いメモリ・チップやハード・ディスクを増設するものと予想されている。こうした中でアナリストはシンガポール証取(SES)上場のIPCコープを初めとするPC販売会社やPCコンポーネント及び周辺機器のサプライヤー/製造業者、例えばエレクトロニク・リソーシズ、ベンチャー・マニュファクチュアリング、セックサム等の純益が15~20%アップすると予想している。今日IPCの株価収益率(PER)は11倍で、正に買い時と言う。しかしながら一部のアナリストは7月中旬から値上がりを続けてきた電子銘柄の株価は、値を下げる可能性も有ると見ている。これら電子銘柄のPERは平均17倍と決して安くないためだが、ベンチャー・マニュファクチュアリングのPERはなお14倍で、推奨できると言う。米国テクノロジー・ストック、例えばコンパック、マイクロソフト、インテル等は過去数カ月値上がりし続けている。とは言え慎重派のアナリストはもしウィンドウズ95ブームが短命に終われば、向こう数カ月間にこれら米国テクノロジー銘柄が急落、シンガポール市場にもその余波が及ぶ可能性が有ると指摘する。(BT:8/23)
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