SEAnews 2002-04-30 ArtNo.28715

【ニューデリー】国営石油会社Indian Oil Corporation (IOC)と民間の石油化学大手Reliance Industries Limited (RIL)、そして地元の洗剤会社Nirma3社が、4月29日に実施されたIndian Petrochemical Corporation Limited (IPCL)の26％の政府持分及び経営支配権を巡る価格入札に応札した。
インディアン・エクスプレス、ビジネス・スタンダード、エコノミック・タイムズが4月30日消息筋の言も引用し伝えたところによると、政府は5月1日に最低留保価格を決定した後、関係省庁の代表から成るグループ(inter-ministerial group)に、3社により提出された入札書類の審査を委ねる。
ＩＯＣは単独で入札したものの、首尾良く落札した際には、国営Oil and Natural Gas Corporation (ONGC)と手を結ぶ可能性が大きいと見られており、国営Gas Authority of India (Gail)も、同連合に加わる可能性が予想されている。
ONGCのSubir Raha会長兼ＭＤは、ＩＯＣが落札した際には、ＯＮＧＣもＩＰＣＬの経営に加わる可能性を示唆した。それによるとＩＯＣとの間で両社の協力の異なる方式が話し合われたが、最終的決定はまだ下されていないと言う。
ＩＯＣはＩＰＣＬ権益買収を通じ、好収益を上げる石油化学市場への参入を果たす計画だが、ＲＩＬはＩＰＣＬ権益の買収を通じ国内石油化学市場の80％以上のシェアを掌握することを目指している。