SEAnews 2002-04-26 ArtNo.28686

【ムンバイ】米国ニュージャージー・ベースの年商138億米ドルの製薬会社Pharmacia Corporationは、現地子会社2社、Pharmacia IndiaとPharmacia Healthcare (Abbott Indiaの新社名)を通じて向こう12ヶ月間に一連の新製品をインド市場に紹介する計画だ。
エコノミック・タイムズとビジネス・スタンダードが4月22日報じたところによれば、このほど上場企業Abbott Laboratories Indiaの支配権益を買収したファルマシアのインドにおけるスタッフ総数は、ハリヤナ州Gurgaon拠点の完全出資子会社ファルマシア・インディアの261人を含め、491人になった。ファルマシアは拡大したマーケッティング及びディストリビューション網を梃子にインド市場の開拓に本腰を入れる構えだが、インド子会社2社を合併する考えはないと言う。
ファルマシア・ヘルスケアのマーネージング・ディレクターを兼務することになったファルマシア・インディアのV S Sohoni社長によると、両社を合併するメリットは見あたらず、またファルマシア・ヘルスケアの上場資格を返上する計画もない。
ファルマシアは乳癌治療薬Aromasin、白内障治療薬Healon 5、喘息及びアレルギー治療薬Medrol Tabを今年、インド市場に投入する予定で、緑内障治療薬Xalacomの登録手続きもとっている。
市場調査会社IMS Healthによると、ファルマシアの2子会社の2002年2月までの1年間の合計営業額は123.5クロー(US$2523万)、市場シェアは0.8％と、ファルマシア・インディアのこれまでの売上の2倍以上になっている。市場シェアからすれば、ファルマシア・インディアは国内69位、Abbott Indiaは43位で、2社合計のシェアは37位にランクされる。新経営陣は、ファルマシア・インディアの年率20％の成長を維持するとともに、ファルマシア・ヘルスケアのマイナス成長をプラスに転換する計画だ。
今年初にAbbott Indiaの51.5％のシェアを買収したファルマシア・コープは、別に20％のシェアの公開買付を行ったが、4月18日に締めきられた買付は、応募超過を記録した。ファルマシアは別にAbbottの3.6％のシェアも買収しており、最終的持分は75.1％に達する。ファルマシアはさらに80万米ドルを投じてAbbott IndiaがAnkleshwarに設けた製造施設をアップグレードすると言う。