SEAnews 2002-04-22 ArtNo.28672

【ムンバイ】Kinetic Engineering Ltd(KEL)は来月からモーターサイクルの年産量を現在の5万台から3倍の15万台に拡大する一方、モーペッドの年産量を15万台に縮小する方針だ。
ビジネス・スタンダードが4月18日報じたところによると、国内第2のモーペッド・メーカー、ＫＥＬのArun Firodia会長は同紙に以上の消息を語った。それによるとＫＥＬがマハラシュトラ州Aurangabadに設けた二輪車工場の合計年間生産能力は31万3000台だが、2000－01年の設備稼働率は主にモーペッドの売れ行き不振から50％未満に落ち込んだ。また2001－02年通年のモーペッド販売台数は9万643台と、前年比52.9％減少、業界平均の37.52％の下降を上回る落ち込みを見た。
このためＫＥＬは、Aurangabad工場の操業を24日間にわたり停止し、品目別製造比率に再編を加えている。ちなみに同社は年間40万台の製造ライセンスを有する。同再編により、モーターサイクルとモーペッドは同レベルの年間各15万台生産されることになる。
モーターサイクルの生産拡張分は主にKinetic Bossの生産に振り向けられる。Kinetic Bossは、韓国企業Hyosung Motorsの技術支援下に開発された100ＣＣの4ストローク・バイク“Kinetic Challenger”のストリップ・バージョンで、ＫＥＬは急成長するエントリー・セグメントに属するBossを梃子に二輪車市場におけるプレゼンス強化を目指している。ＫＥＬは、Hyosung Motors製“GF 125”モーターサイクルの販売も手掛けており、今年末には150ＣＣバージョン、GF 150の発売も予定している。
ＫＥＬは年商1200クロー(US$2.45億)のKinetic groupに属し、同グループはカラー・モニターやカラー・テレビジョン・セットの製造も手掛けている。