SEAnews 2002-04-19 ArtNo.28666

【バンガロール】Wipro Ltdは、保健／生命科学部門に対する情報技術(IT)／バイオインフォマティクス・ソリューションを提供する新ビジネス部門“Wipro Healthcare and Life Science”を新設した。
インディアン・エクスプレスとエコノミック・タイムズが4月17日伝えたところによると、1980年代にＩＴ市場に進出後、一躍世界のトップＩＴ企業に成長したウィプロは今やバイオインフォマティクス領域で同様のサクセス・ストーリーを再現することを目指している。同目標を達成するため、ウィプロは、Wipro Biomedを新部門に合併、Wipro Technologies Healthcareの顧客を新部門に移管するとともに、Wipro Ltd の副会長でWipro GE Medical Systems Ltd の最高経営者(CEO)も務めるDA Prasanna氏(53)を新部門のトップに据える。Prasanna氏は引き続きWipro GE Medical Systemsの取締役会のメンバーにとどまる他、Wipro Fluid Power Ltdの会長を務める。
新部門はWipro Technologiesの保険業務とWipro Biomedの2002年3月期の合計年商1500万米ドル及び140人のスタッフをベースにその事業を展開、カルナタカ州バンガロールとアンドラプラデシュ州ハイデラバードに開発センターを設ける。またWipro GE Medical Systems Ltdの顧客とも緊密な関係の樹立を目指す。
Prasanna氏によると、新部門は1)“保健領域におけるＩＴソリューション”、2)“バイオインフォマティクス・ソリューション”、3)“医療機器／分析機器メーカーのためのソリューション”の3領域に照準を合わせる。ちなみにバイオインフォマティクス・ソリューションは新薬開発のサイクル短縮に貢献する。世界のバイオＩＴ市場の規模は250億米ドルと見積もられ、年率20％の成長を遂げていると言う。