2002-04-19 ArtNo.28658
◆NMDC、Bailadilla鉱山からの鉄鉱石輸出拡大決定
【ヴィシャカパトナム】国営鉱山開発会社National Minerals Development Corporation (NMDC)は、コスト高に関わらず今会計年度(2002-03)チャッティースガル州のBailadilla鉱山から輸出する鉄鉱石の量を拡大する。
ビジネス・スタンダードが8月18日報じたところによると、Bailadilla鉱山は世界的に最も高品質な鉄鉱石を産出、年間生産量は1500万トン近くにのぼる。生産された鉄鉱石はアンドラプラデシュ州Visakhapatnamの港湾から日本、中国、その他の国々に輸出される。
昨年(2001-02)、Metals and Minerals Trading Corporation(MMTC)を通じて日本やその他の国に321万9000トンの鉄鉱石を輸出した他、独自に80万トンを中国に輸出したNMDCは、今会計年度は450万トン以上の輸出を目指している。
粉鉱石(fine ore)はトン当たり17.1米ドル、塊鉱(Lump)はトン当たり19米ドルの輸出収益が得られ、合計340クロー(US$6947万)の外貨収入が見込めるが、鉱石1トン当たりの採掘コストは5米ドル、鉄道輸送料は9米ドル、海上輸送料は5米ドル、港湾処理量は2米ドル、合計21米ドルと、NMDCは収入以上の支出を強いられている。したがって、鉄鉱石の輸出はNMDCの収益には何ら貢献しないものの、政府は外貨準備を拡大する狙いから鉄鉱石輸出に力を入れている。
しかしNMDCはBailadilla産鉱石を国内鉄鋼業界に供給する際は、粉鉱はトン当たり330ルピー、塊鉱は同350ルピー、より高品質な塊鉱(calibrated lump)は同500ルピーを徴収、利益を上げている。昨年(2001-02)の営業額は1272クロー(US$2.6億)、純益は239クロー(US$4883万)をマークした。
Bailadilla鉱山の鉄鉱石埋蔵量の初歩的予測値は11億トンだが、過去30年間の累積生産量は1億2000万トンに過ぎない。
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