2002-04-16 ArtNo.28637
◆GAIL、バングラ・ガスパイプライン・ルートの調査入札募集
【ニューデリー】バングラデシュ政府がまだ方針を固めていないにも関わらず、Gas Authority of India Ltd(Gail)は、バングラデシュのガス鉱区からインド側にガスを輸送するためのパイプライン・ルートに関する調査入札を募集した。
インディアン・エクスプレスが4月13日伝えたところによると、米国企業Unocalが操業中のガス鉱区からガスを輸入するためのパイプラインは2ルートが提案されており、両ルートの何れを選ぶかを決定するのが、調査の狙い。Metallurgical & Engineering Consultants India Ltd(Mecon)筋は関係入札の募集通知を受け取ったことを確認した。
第1のルートは西ベンガル州のインド/バングラデシュ国境沿いの町、Krishnanagar Bangaonからオリッサ州のKhorda、そしてアンドラプラデシュ州を通過し、タミールナド州Chennaiに至る。
第2のルートはやはり西ベンガル州のKrishnanagar Bangaonを起点に、ジャールカンド州Ranch、ウッタルプラデシュ州Jagdishpurを経て、GAILのHBJ(Hazira-Bijapur-Jagdishpur)パイプライン網に接続する。
調査には、地質/水文/人口密度の分析や地籍測量が含まれる。両ルートは何れも12セクションから成り、全長約300キロ、調査は契約発注の日から6ヶ月以内に完成せねばならない。
GailのPrashanto Banerjee会長兼MDがPTI通信に語ったところによると、パイプラインはバングラデシュから輸入されるガスばかりでなく、ベンガル湾のオフショア鉱区で採取されたガスの輸送にも用いられる。同プロジェクトのリード・パートナーはIndian Oil Corporation(IOC)が務めることになっているが、GAILがこの種の入札を募集することは問題ないかとの質問に、Banerjee会長は「パイプラインに関する全ての情報はパートナー間でシェアされる。敷設プロジェクトは合弁で手掛けることになる」と語った。パイプライン・プロジェクトにはこの他、Oil and Natural Gas Corporation(ONGC)も参加することになっている。
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