2002-04-15 ArtNo.28617
◆Tisco、自動車用鋼板技術の開発で新日鉄/アセローと協力
【コルカタ】Tata Iron and Steel Company Ltd (Tisco)は、インド自動車産業のニーズに応じ、自動車用鋼板技術を開発するため、新日本製鐵及び欧州のアセロー(Arcelor:昨年仏ユジノール/ルクセンブルグ・アーベッド/スペイン・アセラリア3社が合併して発足)と技術協力協定を結んだ。
ビジネス・スタンダードとインディアン・エクスプレスが4月11日伝えたところによると、協力協定は、インド自動車産業に対する総合的スチール・ソリューションの提供、プロセス効率の向上、鉄鋼会社3社のパフォーマンスの向上を目指している。新日鉄とアセローは、Tiscoが高品質な鋼板をインド自動車産業に供給できるよう支援を提供する。
Tisco幹部によると、年産能力4500万トンのアセローと同2500万トンの新日鉄は、世界の鉄鋼市場、取り分けハイエンドな鉄鋼製品市場を支配しており、Tiscoは両社と提携できたことに満足している。また3社の提携は調整期を迎えた国際鉄鋼市場における新たな調整方式を示したものと言える。
新日鉄はこれ以前からTiscoの自動車用冷間圧延鋼の製造を支援して来た。一方、アセローとTiscoは、自動車産業向け亜鉛鍍金鋼板に関する調査を開始した。
3社は今後、インド自動車産業の特殊ニーズ、取り分け技術需要に応じるため手を携える。こうした領域には、インド国内自動車産業顧客の高張力(high tensile)鋼板や亜鉛鍍金鋼板に対する幅広いニーズに応じることや安全/環境対策、軽量化が含まれると言う。
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