【ムンバイ】多額の負債を抱えた鉄鋼業界に対する融資に見直しを加えている金融機関は当初の18~19%の金利を13.5~14%のレベルに引き下げることを検討しているが、鉄鋼業界は11.5~12%のレベルまで引き下げることを希望している。
インディアン・エクスプレスが4月10日報じたところによると、鉄鋼業界筋は、「譬え13.5~14%のレベルに金利が下方修正されても、依然として高めで、さして業界の助けにはならない。鉄鋼業況の周期的性格を考えれば、金利は長期的に維持可能なレベルでなければならない」としている。
これに対して金融機関筋は鉄鋼業界に対する金利は、最優遇貸出金利(PLR)に少なくとも2%ポイント上乗せしたものでなければならないと指摘した。State Bank of India(SBI)のPLRは目下11%で、これに2%ポイント上乗せすれば、鉄鋼業界は少なくとも13%の金利を支払わねばならないようだ。
Industrial Development Bank of India(IDBI)に率いられる金融機関は、専門グループを組織して、財政難に陥った全ての鉄鋼会社の債務返済計画の再編作業をケース・バイ・ケース方式により進めている。金融機関は昨年度、Essar Steel、Jindal Vijayanagar Steel (JVSL)、Ispat Industries (IIL)の債務再編計画を承認したものの、JVSLとIILの計画は完全には実行されておらず、Lloyds Steelの再編案は承認されなかった。
目下金融機関は、鉄鋼業界に3万5000クロー(US$71.78億)のエクスポージャーを有し、中でもIDBIとIndustrial Credit and Investment Corporation of India(ICICI)のそれは7468.54クロー(US$15.32億)と7080.35クロー(US$14.52億)に達している。