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2002-04-15 ArtNo.28613
◆AVビルラ、化学品ビジネス梃子に事業の国際化加速
【ムンバイ】年商2万7000クロー(US$55.37億)のAditya Vikram Birlaグループは、化学品ビジネスを梃子に事業の国際化を図る。
ビジネス・スタンダードが4月10日報じたところによると、Kumar Mangalam Birla会長はこのほど同紙に以上の方針を語った。それによると、グループ年商の主要部分が化学品/黒色顔料(carbon black)ビジネスで占められ、また国際売上が1万クロー前後、約20億米ドルを占めている。
グループの化学品/黒色顔料ビジネスは既に東南アジアに強力なプレゼンスを有する。このため化学品ビジネスはグループ国際化の橋頭堡を務めることができる。ターゲットとする市場は、東欧、中国、南アフリカで、向こう数年間に世界の黒色顔料生産会社のトップ3に列することを目指す。現在、インド国内の他、エジプトとタイに黒色顔料工場を有し、年間37万トンを生産している。この他、東南アジアに展開する複数の化学工場を通じて、苛性ソーダ、硫酸ナトリウム、燐酸ナトリウム、過酸化水素、エポキシ樹脂等の生産を手掛けている。
国内事業に関しては、民営化される国営肥料会社と国営金属会社に注目しており、積極的に政府の持分売却に入札する計画だ。
グループはコンスタントにビジネス・ポートフォリオに見直しを加えており、一部のビジネスから撤退し、新たなビジネス領域の開拓を図る。バイオテクノロジーの潜在性に注目しているが、目下のところは依然として初歩的検討段階にある。情報技術(IT)領域では企業買収の機会を探っている。グループ傘下のPSI Data Systemsが、Tata Consultancy Services (TCS)になることはないが、PSIはある種の領域で既に強力なプレゼンスを築いている。PSIはこうした領域におけるオーガニックな成長を目指す。
グループはまた複数のプロフェッショナルなマネージャーをチームに加える計画で、この他、グループ企業の管理職数名を取締役に就任させる。今日の取締役会はほとんど全員が独立取締役(independent director)で占められていると言う。
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