2002-04-15 ArtNo.28612
◆英国Portia、Vizag Sea Portsに26%出資
【ヴィシャカパトナム】英国拠点のPortia Management Services(PMS)は、地元のインフラ工事会社Gammon India Ltdと合弁でVizag Sea Ports Ltd (VSPL)を設立、アンドラプラデシュ州のVisakhapatnam港にBOT(建設/経営/引渡)方式により2つ貨物バース(cargo berth)を建設する。ちなみにPMSの親会社Mercey Docks and Harbour Coはリバプール/シアネス/チャタム等の英国の主要港を所有・経営している。
ビジネス・スタンダードが4月10日、Visakhapatnam Port Trust (VPT)筋の言を引用し報じたところによると、両バースの建設コストは45クロー(US$923万)前後で、別途貨物処理施設に175~270クロー(US$3589万-5537万)が投じられる。PMSとGammonはVSPLに26%と25%出資する。合弁会社の自己資本ベースは未定だが、プロジェクトの負債/自己資本比率は1:2。投資額は建設される両バースに備えられる貨物処理施設の種類により異なり、貨物処理施設の種類は取り扱われる貨物のタイプに依存している。投資規模や自己資本の額は市場調査の結果を見て間もなく決定される。自己資本ベースが確定後、主に金融機関をターゲットに私募を行うが、公募を行う計画は当面ない。
両バースの建設はVisakhapatnam Port Trustの最初の主要な民営化努力の1つと言える。合弁会社は30年間のBOT契約に基づき両バースを経営、貨物処理収入(バース賃貸料/波止場使用料/貨物処理料)の17.11%をVPTに支払う。また船舶関連の売上(入港料等)は全額VPTに帰属する。
2003年12月の稼働が目指される両バースでは、石炭/肥料原料/高炉鉱滓/アルミナ/鉄鉱ペレット等が処理され、当初は年間500万トン、その後800万~900万トンの処理能力が備えられる。また最先端の港湾処理施設により無公害な操業が目指されている。
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