2002-04-12 ArtNo.28604
◆MindSpeed、チップ・デザイン・センター設置の可能性検討
【ハイデラバード】米国を拠点にテレコミュニケーション関連チップの開発と設計を手掛ける年商5億米ドルのMindSpeed Technologiesは、インドにチップ・デザイン・センターを設ける可能性を検討している。
インディアン・エクスプレスが4月9日報じたところによれば、NetPlane Network TechnologiesのNaresh Malipeddi重役(MD)は、このほど同紙に以上の消息を語った。ちなみに年商22億米ドルのConnexant Systems Incは2000年にNetPlane Systemsを買収し、子会社MindSpeed Technologiesの一部門にしている。
Malipeddi氏によると、MindSpeed Technologiesは目下インドにおけるビジネス機会を評価中で、3ヶ月以内に方針を決定する。チップ・デザイン・センターの当初投資額は500万~1000万米ドルと見積もられる。
NetPlaneがアンドラプラデシュ州Hyderabadに設けたハイデラバード・デベロプメント・センターは、MindSpeedが米国以外に設けた唯一のセンターで、MindSpeedがインドにデザイン・センターを設けるなら、IPルーター用ネットワーキング・プロトコルに関わるNetPlaneの専門知識を活用できる。ちなみにハイデラバード・センターは僅か25人の専門家を擁するに過ぎないが、操業初年度に150万米ドルの売上を実現した。
またネットワーキング・ソフトウェア・ビジネスとネットワーキング・ハードウェア・ビジネスをそれぞれ手掛けるNetPlaneとMindSpeedは、共通の顧客を有するため、この点からもMindSpeedがハイデラバードにデザイン・センターを設ける可能性は大きい。
Lucent、Alcatel、Fujitsu、Siemens、Ericssonを初めとする世界の通信機器メーカー260社余りがNetPlaneのソフトウェア・ツールを次世代のインターネット/テレコミュニケーション・ネットーワークに採用しており、このことはMindSpeedにとって極めて有利な条件になると言う。
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