2002-04-12 ArtNo.28603
◆フィリップス、他社に先駆けワールド・カップ特別販促計画に着手
【ニューデリー】ワールド・カップの開幕が秒読み段階に入る中で、一部のカラー・テレビジョン(CTV)メーカーは早くも宣伝キャンペーンを開始したが、他のものは早々と手の内を見せるのを嫌ってか、鳴りを潜めている。
エコノミック・タイムズが4月8日伝えたところによると、Philipsは「ceetee bajao world cup jao」と銘打ったキャンペーンを既に開始している。同キャンペーンの下、フィリップス製CTV購入者にはホイッスルが進呈される。ホイッスルを吹くと、プラズマTVからワールド・カップの無料招待券まで、様々な賞品が当たるリボンが飛び出す仕掛けになっている。同社はサッカーのストールウォーツ、I M Vijayan/P K Banerjee両氏をブランド・アンバッサダーに指名、今後、ワールド・カップにちなんだ一連の新製品も発売する計画だ。
フィリップス製CTVの売れ行きは、昨年末の祝祭日シーズン以来、目覚ましい成長を見ており、2002年1月/2月にはボリュームで38.7%、額で25.5%の伸びを記録した。このため同社はワールド・カップに乗じ一層大きなシェア獲得を目指している。
他方、韓国の家電会社LGは、今月の最後の週にサッカーを模した20インチCTVを1万3990ルピー(US$287)で発売する。これに対してライバルのSamsungは既にPlano Flatテレにジョンの新バージョンを発売している。Samsung India Electronics Ltd (SIEL)のRavinder Zutshi副社長(セールス)は「前回のワールド・カップでは14インチCTVが最高の売れ行きを見せたが、今回はフラットTVが同様な売れ行きを記録するだろう」と期待を表明した。
サッカーの人気は、クリケットほどでなく、地理的にも西ベンガル、ゴア、コルカタ、パンジャブ等の少数の地域に限られているが、観測筋は、これらの州は全国の需要の25%を占めており、ワールド・カップ開催期間を通じて全国的に15%の売上の伸びが見込めるとしている。
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