2002-04-12 ArtNo.28598
◆Sterlite、Hindustan Copper Ltd(HCL)民営化に触手
【ムンバイ】Bharat Aluminium Company (Balco)の政府持分に続きHindustan Zinc Ltd(HZL)の政府持分を首尾良く落札したSterlite Industries Ltd(SIL)は、今やHindustan Copper Ltd(HCL)の民営化に触手を動かしている。
エコノミック・タイムズが4月8日伝えたところによると、SILのAnil Agarwal会長は、同紙のインタビューに応じ、年産10万トンの銅精錬会社の民営化に関心を抱いていることを確認、「入札する可能性は否定しない。HCL民営化入札への参加は、非鉄金属領域におけるプレゼンス強化を図る同社の計画にマッチしている。」と語った。
インド政府は98.95%のHCL持分全てを処分する方針で、AF Ferguson and CompanyをHCL政府持分処分のアドバイザーに指名、同権益に関心を有する者に4月30日までに入札意向書(EOI:expressions of interest)を提出するよう求めている。ちなみにSILはタミールナド州Tuticorinに年産15万トンの独自の銅精錬施設を有する。
一方、Sterlite Opportunities and Venturesは8日、HZLの払込資本の20%に相当する8450万株(額面10ルピー)を1株40.51ルピーで公開買付すると、ボンベイ証取(BSE)に通知した。公開買付の締切は4月25日。同公開買付は、SILがHZLの払込資本の26%に相当する1億980万株を1株40.51ルピー、総額445クロー(US$9126万)でインド政府から買い取ったのに伴い、インド証券取引局(SEBI:Securities and Exchange Board of India)の規定に基づきなされるもの。SILはHZLの26%の持分とともに、経営支配権も政府から引き継いだ。
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