2002-04-12 ArtNo.28595
◆昨年、製造業の74%がプラス成長維持:CII調査
【ニューデリー】昨年(2001-02)の輸出は不振だったが、製造業の大部分(116業種中86業種/全体の74%)が依然としてプラス成長を記録、一部の部門には景気復調の兆しも見られた。
インディアン・エクスプレス、エコノミック・タイムズ、ビジネス・スタンダード、デカン・ヘラルドが4月8/9日報じたところによると、インド産業連盟(CII:Confederation of Indian Industry)連合委員会(ASCON:Associations Council)はこのほど発表した経済調査レポートの中で以上のようにコメントしている。
それによると調査された製造業116業種の内、65業種が0-10%、15業種が10-20%、6業種が20%超の成長を記録したが、残りの30業種はマイナス成長にとどまった。製造業の大部分が0-10%の低成長率にとどまったことには、昨年初3四半期の景気の下降局面が反映されている。とは言え、一部の部門には復調の兆しが生じており、政府の改革措置や新年度予算発表後の調整措置が奏功し、2002-03年第1四半期には、景気が実際に上昇に転じる可能性がある。
昨年の成長率鈍化は、自動車部門のスローダウンや原油/肥料/冷間圧延鋼/耐久消費財等の生産弛緩にともなうもの。このためASSCONは政府に、原料/中間財/コンポーネントの輸入関税を引き下げ、付加価値生産を奨励すること等、一連の調整措置を通じ、成長基調の回復を図るよう提言している。
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