NNNNNNNNNNNNNNNN
SEAnews SEA Research, BLK 758 Yishun Street 72 #09-444 Singapore 760758
India Front Line Report
SEAnews Issue:monthly
tel:65-87221054
NNNNNNNNNNNNNNN
2002-04-09 ArtNo.28587
◆リライアンス、二塩化エチレンの製造を再度検討
【アーマダバード】国際市場における二塩化エチレン(EDC:ethylene di-chloride)の急騰で、Reliance Industries Ltd(RIL)は、6ヶ月前に棚上げしたEDC製造事業に再度検討を加えている。
エコノミック・タイムズが4月6日報じたところによれば、RILは当初、Gujarat Alkalies and Chemicals(GAC)と合弁で、約5億米ドルを投じ、EDCを国内生産する計画だったが、EDCの値下がりとグジャッラート州Dahejのプロジェクト・サイトにおけるエチレンの入手が困難なことから、同計画は棚上げされた。
しかし、EDCの国際価格は2ヶ月前のトン当たり180米ドルから今日の320米ドルに上昇した。米国アルミナ製造業者の苛性ソーダ需要が低下し、苛性ソーダーの生産が下降したため、苛性ソーダー生産過程の副産物で、EDCの主要原料でもある塩素の供給が逼迫、EDCの値上がりにつながった。塩素価格は今年1月初のトン当たり90米ドルから先週は115米ドルを突破、一層の値上がりが予想されている。塩素の値上がりは、世界的なポリマー需要の増大で上昇圧力を受けていたEDCの値上がりを加速させた。
RILはこれまで国際市場で大量のEDCを調達して来たが、一時はトン当たり150米ドルまで値下がりしたEDCが、今では倍以上に急騰したため、ボトム・ラインに深刻な影響を被っている。EDCの値上がりは、その製品、PVCの値上がりにより部分的に相殺されてはいるものの、RILはEDC調達面での国際市場への依存軽減を検討している。塩素もEDCも少なくとも向こう4~5ヶ月は下降しそうにない。
一方、GACLのDahej工場は1日360トンの生産能力を備えており、RILに十分な塩素を供給できる。
しかしながらアナリストは依然としてEDC製造プロジェクトは幾つかのハードルを乗り越える必要があると見ている。その1つは、GACLは塩素だけでなく、苛性ソーダーもまとめて買い取りを求める可能性が有ること。これは塩素の生産を拡大すれば、当然苛性ソーダーの生産も拡大するが、需要軟化から、買い手を見出すのは難しいため。グジャラート州のKandla港ではトン当たり6000ルピーで輸入苛性ソーダーが手に入るが、国内製造業者はトン当たり8500ルピー以下で供給することは難しい。
このためRILは今日のシナリオと長期的なEDCの市況を勘案した後、最終方針を決定するものと見られる。
[Your Comments / Unsubscribe]/[您的意见/退订]/[ご意見/配信停止]
Please do not directly reply to the e-mail address which is used for delivering the newsletter.
请别用递送新闻的邮件地址而直接回信。
メールをお届けした送信専用アドレスには返信しないで下さい。
SEAnews 掲載記事の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。
Copyright 2003 SEAnews® All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.