2002-04-09 ArtNo.28586
◆IOC、US$6億DME事業巡り丸紅含む日本企業3社と協議
【ニューデリー】Indian Oil Corporation (IOC)は、総コスト6億米ドルと見積もられる代替燃料ジメチル・エーテル(DME)の製造を巡り、丸紅を含む日系企業3社と初歩的な合弁交渉を進めている。
インディアン・エクスプレスが4月6日伝えたところによると、IOCのMS Ramachandran会長はこのほどPTI通信に以上の消息を語った。それによると同プロジェクトは当初、British Petroleum (BP)/IOC/Gas Authority of India (GAIL)/Indian Institute of Petroleum (IIP)が50:24:24:2の出資率で進めるはずだったが、BPが手を引いたため、新たなパートナーを探す必要が生じた。先月、IOCのチームが日本を訪問、丸紅を含む日本企業3社と初歩的商談を行った。しかし話し合いは開始されたばかりで、まだ具体的なことは何一つ合意されていない。
中東の天然ガス産出国に5億米ドルを投じて年産180万トンのDMEプラントを建設、インド国内におけるマーケッティング・インフラの構築に別途1億米ドルを投資する。プラントは金融アレンジが完成後3年で完工、2億5000万立米のガスから180万トンのDMEを製造、順調に行けば、2005年初から発電所にナフサの代替燃料としてDMEの供給を開始する。
DMEはナフサより40%低廉で、またクリーンな発電燃料として利用できる他、ディーゼルに代わる交通燃料として、さらには液化石油ガス(LPG)に代わる家庭燃料としても利用できると言う。
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