【ニューデリー】IBM IndiaはAdvanced Micro Devices(AMD)製プロセッサー・ベースのパーソナル・コンピューター(PC)を市場から回収、その販売を停止した。
インディアン・エクスプレスが4月5日報じたところによると、昨年初からAMDベースのPCをインド市場に投入して来たIBMインディアのShashi B Mal副社長は、以上の消息を確認、販売ボリュームが小さく、採算ラインに乗らないのがその理由と語ったが、詳細に触れることは避けた。IBMはAMDプロセッサーのオプション付きでNet Vistaモデルを販売して来た。AMDプロセッサー搭載機種の価格は3万5000ルピーで、ロー・エンド消費者市場の開拓が目指されていた。
AMD IndiaのRahul Singh氏は、この点に関して「IBMはコンシュマーPC市場の比重を軽減するグローバル戦略に基づきインドにおけるAMDベースPCの販売を停止したまでで、AMDの業務には何ら影響を及ぼさない。Wipro、Compaq、Vintron等、他の相手先商標製造(OEM)パートナーとの関係は良好」と語った。それによると、AMDのインドにおけるマーケット・シェアは過去数四半期拡大し続けており、今では商業用PC市場の開拓にも乗り出している。同社のパートナーは、最近、中央や地方政府方面の複数の大型契約を獲得したと言う。
情報技術製造業者協会(MAIT:Manufacturers' Association of Information Technology)とインド市場調査局(IMRB:Indian Market Research Bureau)が最近共同で実施した市場調査によれば、AMDプロセッサーのシェアは1999-2000年の4%から2000-01年上半期の14%に拡大、ノンインテル市場に限っては95%のシェアを占めている。またインテル・プロセッサーのシェア1999-2000年上半期の96%から2000-01年上半期の86%に縮小した。