【ニューデリー】今年(2002-03)のモーターサイクル販売は、2001年の順調なモンスーンに伴う農村所得の向上に支えられ、25%の成長を遂げる見通しだ。
インディアン・エクスプレスとエコノミック・タイムズが4月5日伝えたところによると、ムンバイを拠点にするEmkay Share & Stock BrokersのアナリストAvinash Gorakshakar氏はロイター通信に以上の見通しを語った。
それによると、昨年初11ヶ月のモーターサイクル販売は、低価格、一連の新モデル、低利融資ファシリティーを背景に36.43%の成長を遂げた。今年も成長基調は維持される見通しで、25%の成長率は合理的な数字と言える。中国に次ぐ世界第2のモーターサイクル市場のインドでは昨年を通じて300万台のモータサイクルが販売されたものと見られる。シンクタンク、応用経済調査全国委員会(NCAER:National Council of Applied Economic Research)は、向こう10年間にわたりほぼ年率20%の成長が維持されるものと予想している。
昨年、モーターサイクル販売が39%の成長を見たホンダの現地合弁会社Hero Honda Motors Ltd(HHML)は、1月には今年通年で20%近い成長が可能と予想していたが、1週間前になって、さらに大幅な成長率になる可能性があるとの見通しを示した。
川崎重工業が技術支援を提供する地元二輪車メーカー、Bajaj Auto Ltd(BAL)の昨年のモーターサイクル販売は55%の成長を見たが、Gorakshakar氏によれば、独自開発したPulsarの売れ行きに支えられ、同社のモーターサイクル販売は今年も年率35%の成長が見込める。
またスズキとの合弁を最近解消したTVS Motor Company Ltdの今年のモーターサイクル販売は昨年並みの27%の成長が可能と見られる。
消費者はスクーターから燃費が良く頑丈なモーターサイクルにシフトしており、二輪車市場におけるモーターサイクルのシェアは6年前の30%から68%に拡大したが、より低価格なモーターサイクル・モデルが続々発売される中で、こうした基調は今年も持続、モーターサイクルのシェアはさらに拡大する見通しと言う。