【コルカタ】インド国内における鉄鋼完成品の名目消費量(apparent finished steel consumption:生産量+輸入量-輸出量-在庫量)は昨年(2001-02)2710万トンをマーク、前年の2650万トンを2.26%上回った。また成長率も前年の約1%を凌駕した。
エコノミック・タイムズが4月5日、鉄鋼省がまとめた初歩的統計数字を引用し報じたところによると、昨年の鉄鋼生産は前年の2927万トンから3005万トンに、2.6%の伸びを見た。一般の認識とは裏腹に、また欧州向け輸出がマイナス成長を記録し、米国向け輸出も過去18ヶ月ほどほぼ完全にストップしたにも関わらず、昨年の輸出は一昨年実績を3%上回る271万トンをマークした。
一次メーカーのSteel Authority of India (SAIL)/Tata Iron and Steel Company Ltd (Tisco)/Rashtriya Ispat Nigam Ltd(RINL)は前年比1.7%増の1700万トン、新世代スチール・メーカーのEssar/Ispat/Jindals/Lloydsは同2.5%増の423万トン、二次メーカーは同4%増の880万トンの完成品を、それぞれ生産した。SAILのボリューム販売は7%、Tiscoは4%それぞれ増加、100%条鋼製造会社RINLの生産量は10%の成長をマークした。