2002-04-05 ArtNo.28560
◆エレクトロスチール、LIL/LKCLの支配権益買収
【ハイデラバード】西ベンガル州Kolkata拠点のElectrosteel Castings Ltd (ECL)は、国内市場と海外市場開拓の戦略パートナーとして、それぞれLanco Industries Ltd (LIL)とLanco Kalahasthi Castings Ltd (LKCL)に資本参加し、LICとLKCLの設備能力倍増計画を支援する。
ビジネス・スタンダードが4月2日伝えたところによると、ECLのプロモーター、Kejriwal一族は、70クロー(US$1436万)を投じ、LILの51%のシェアとLKCLの49%のシェアを手に入れる。
ECLは先ず22クローを投じてLILの新株2200万株を買い取り、さらに金融機関や市場から別途14.5%のシェアを買い足す。これにより52クローに増資されたLILの既存プロモーターの持分は20%に縮小、一般投資家が18.9%のシェアを占めることになる。
ECLはまたLKCLの1760万株を1株24.5ルピー、合計43クローで、Lancoグループから買い取る。これによりECLのLKCL持分は49%、Lancoグループのそれが40%、非居住インド人(NRI)の持分が11%になる。
Lancoグループ傘下のLICとLKCLは、アンドラプラデシュ州Tirupati付近に各年産9万トンの銑鉄工場とダクタイル管(ductile iron spun pipe)工場を有する。LILは生産した銑鉄の50%を原料としてLKCLに、残りの50%をECLがタミールナド州に設けた鋳造工場に、それぞれ納入している。
ECLとの戦略提携に関する記者会の席上、LancoグループのL Rajagopal会長が語ったところによると、LILの銑鉄製造能力はこれら2ユニットの需要に応じるには不十分になったため、6クローを投じて銑鉄の製造能力を2倍に拡大する。第2段階ではLKCLの設備能力を拡大、ECLのダクタイル管領域における強味を梃子に、輸出市場の開拓を積極化する。
LILは運転資金が不足しており、LKCLは国内市場と海外市場の双方で障害に直面している。これに対してECLは国内ダクタイル管市場のほぼ90%、鋳鉄管(cast iron spun pipes)市場の40%のシェアを占め、同業界における40年の経験を積んでいる。このため、LILとLKCLは、ECLとの提携から大きな恩恵を受けられる見通しと言う。
|