2002-04-05 ArtNo.28553
◆ソフト産業、EEFC口座巡る新輸出入政策の恩恵享受
【ニューデリー】新輸出入政策(Exim policy)の下、輸出業者が“輸出収入外貨勘定口座(EEFC口座:Exchange Earners Foreign Currency account)”を100%維持できるようになり、また輸出収入の本国送金期限が180日から360日に延長されたため、代表的な輸出志向型産業のソフトウェア業界が最大の恩恵を被る見通しだ。
インディアン・エクスプレスが4月2日報じたところによると、EEFC口座は輸出業者が外貨収入を一時保管するために設けるもので、ソフトウェア産業はこれまで海外市場で獲得した外貨収入の最大70%(非ソフトウェア産業は50%)までを同口座に保管し、外貨支払いに充当することが認められていた。しかし新輸出入政策の下、全ての輸出業者(非ソフトウェア会社を含む)が外貨収入を100%同口座に保管することが認められた。業界筋によると、これにより輸出業者は輸出収入を海外市場の開拓等に柔軟に再投資することができるようになった。
また輸出収入の本国送金期限が180日から360日に延長されたことにより、輸出業者はその顧客、取り分け景気後退に悩む顧客により長いクレジットを認めることができるようになった。
ソフトウェア・サービス会社全国協会(NASSCOM:National Association of Software Services Companies)のSangeeta Gupta副会頭は、以上の2措置を歓迎するとともに、「海外銀行ユニットが特別経済区(SEZ)に支店を設けることが認められたため、ソフトウェア輸出業者の国際競争力も強化される」と指摘した。
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