2002-04-02 ArtNo.28537
◆会計検査院、アンドラプラデシュ州の財政状況に警鐘
【ハイデラバード】インド会計検査院長官(CAG:Comptroller and Auditor General of India)は、一般/特別会計収支の赤字拡大や当座貸し越しへの依存増大からも明かなようにアンドラプラデシュ州政府は財政運営上の誤りを犯しており、状況は益々悪化していると警鐘、早急に財政の健全化を図るべきだと勧告した。
エコノミック・タイムズが3月31日報じたところによると、CAGは州議会に提出した2000-01報告書の中で以上の警告を発している。それによると、多額の負債、高い借入コスト、非計画支出(non-Plan expenditure)の膨張、拙劣な施策が財政悪化の主因で、中央政府税収からの配分等、歳入の拡大に関わらず、2000-01年の特別会計及び一般会計の赤字は拡大した。アンドラプラデシュ州政府はこのためほとんど1年を通じて当座貸し越しに依存して来た。
州内総生産(GSDP:Gross State Domestic Product)に対する財政赤字の比率は過去数年間に大幅に拡大、州財政に対する元利返済圧力が益々増大している。借入資金は歳入不足の補填に充当され、資本支出の総支出に対するシェアは僅か8%に縮小した。また地元組織に対する補助や電力部門への補助の誤った分類により、州財政の歪みも深刻化していると言う。
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