2002-03-26 ArtNo.28497
◆アルカテル、光ファイバー・ネットワーク技術売り込みに照準
【ニューデリー】フランス系通信機器メジャー、Alcatelは、光ファイバー・ネットワークや衛星通信領域の技術提供者としてそれ自身を位置づけ、Tata、Bharti、Reliance等の長距離電話や基本電話サービス・プロバイダーに通信機器の売り込みを図るとともに、欧州や米国における研究開発(R&D)事業の一部をインドに移転する計画だ。
ビジネス・スタンダードが3月23日報じたところによると、アルカテルのAvinash Kale副社長(インド亜大陸担当)は同紙に以上の計画を語った。それによると、目下タタ及びリライアンスの国内及び国際長距離電話プロジェクトに技術支援をオファー、商談を進めている。またBhartiとVidesh Sanchar Nigam Ltd(VSNL)に納入したATM(非同期転送モード)システムは間もなく稼働する。同システムはマルチメディア・サービスに対応している。AT&T Birlaのモバイル幹線網の拡張工事を請け負った同社は、PowerGrid Corporation of India (PGCIL)には、送電線に平行して高架光ファイバー・ケーブルを敷設するよう勧説している。
総コスト3500万米ドルのDelhi Metro Railway Corporationの信号及び切符販売自動化プロジェクトには、世界に先駆けスマートカード・ベースの切符販売技術が応用される。
衛星通信に関しては、フランス国立宇宙センタ ー(CNES)と提携し、インド宇宙調査機構(ISRO:Indian Space Research Organisation)にソリューションの売り込みを図っている。この他、アルカテルはその保持する衛星“Europestar”を通じ、インターネット・ベースのアプリケーションに帯域をオファーしている。
アルカテルのGerard Dega重役(executive vice-president)によると、同社はハリヤナ州Gurgaonとタミールナド州Chennaiに設けたソフトウェア・デベロプメント・センターに、欧州で手掛けているソフトウェア関連R&Dプロジェクトの一部を移転する計画だ。例えばトランスミッション関連のR&D活動は欧州及び米国からインドに移されつつある。インドのデベロプメント・センターのスタッフは現在の1500人から2005年には5000人に増員される。
アルカテルはソニー、エリクソンとのGSM携帯端末販売協力をグローバルなアライアンスに拡張する可能性も研究していると言う。
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