2002-03-25 ArtNo.28476
◆MUL/Telco/フィアット、3月の設備稼働率100%に
【ムンバイ】インドの主要カー・メーカー3社-Maruti Udyog Ltd(MUL)/Tata Engineering and Locomotive Company Ltd(Telco)/Fiat India Automobiles Pvt Ltd (FIAL)-の3月の設備稼働率は何れも100%をマークした。
ビジネス・スタンダードが3月22日報じたところによると、これら3社の3月の設備稼働率は景気後退の波に襲われた今会計年度に入って以来最高レベルに達した。
国内最大の乗用車メーカー、MULのオフィシャルによると、同社の今会計年度最後の月の生産台数は3万5000台に達する見通しだ。3月の設備稼働率は需要増に応じるため100%以上に達しており、今月の生産台数は、今会計年度を通じて最高なだけでなく、昨年3月の生産台数も上回る見通しだ。
IndicaとPalioの製造を手掛けるTelcoとFIALも、これら両モデルに対する需要の急増に応じるため、今月は生産に拍車をかけている。Telcoの今月の生産台数は7万5000台の設備能力を上回る8万台に達する見通しだ。FIALも現在毎日200台のペースで生産を行っており、これは月間キャパシティー5000台を上回っている。
インド第2のカー・メーカー、Hyundai Motor Indiaの幹部も、国内需要と輸出需要に応じるため生産に拍車をかけていることを確認したものの、具体的数字は明らかにしなかった。
ムンバイのカー・ディーラーや自動車金融会社は低利ローン、1年間の無料保険、ゴールド・コイン、1万ルピーのディスカウント等、様々なキャッチ・フレーズを掲げ、宣伝キャンペーンを展開している。
こうした中で、アナリストは、メーカーの生産レベルのアップは、あるいは減価償却利益等に誘われた顧客の購買熱を反映している可能性もあるが、年度末の見かけの売上増を目指したディーラーに対するダンピングの結果とも考えられると指摘した。
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