1995-08-22 ArtNo.2847
◆<星>企業、コスト増で重役への専用車支給をカット
【シンガポール】自動車が値上がりする中で重役に専用車を支給する企業が減少しつつある。
シンガポール全国雇用主連盟(SNEF)の最近の調査によると、最高経営担当重役(CEO)に専用車を支給している企業は1993年には全体の75%を占めたが、今日同比率は69%下降している。部長クラスになると35%から25%に、営業課長では19%から11%に下降、SNEFは自動車の値上がりや新税制に伴うコスト高がこうした変化の主因と予想している。1991年当時は今日とは対照的により大型の専用車やハンドフォーン等の他の恩典を提供することにより人材の誘致が図られた。今日も企業が人材誘致に腐心している点に変わりはないが、より慎重で選択的な手法が採用されている。例えば管理職の入院治療費を負担せぬ企業が2%から6%にアップした反面、CEOの生命保険料を負担する企業が49%から54%に上昇。長期勤続報償を支給する企業が3分の2から4分の3以上に増加すれば、退職手当を支給する企業は13%から11%に下降している。(ST:8/21)
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