【コルカタ】過去2週間、国際鉄鋼価格が底入れし、市況に復調の兆しが生じる中、インド鉄鋼業界の両雄、Steel Authority of India Ltd(SAIL)とTata Iron and Steel Company Ltd (Tisco)は19日、トン当たり鋼板価格を18ヶ月ぶりに700-1500ルピー(US$14.36-30.76)引き上げた。
エコノミック・タイムズ電子版が3月19日伝えたところによれば、国際鉄鋼価格は米国政府が30%の保護関税を導入後、トン当たり平均20~30米ドルアップしたが、SAIL/Tisco両社は、冷間圧延製品をトン当たり約1500ルピー、熱間圧延コイル/シートをトン当たり700-1000ルピー、それぞれ引き上げた。
過去12ヶ月熱間圧延製品のトン当たり価格は、前年の平均1万5000ルピーをかなり下回る1万1000~1万2500ルピー台で推移して来た。Essar、Ispat、Jindals等、新世代のスチール・メーカーもSAIL/Tiscoに倣って、値上げを行うものと見られる。