1995-08-22 ArtNo.2844
◆<星>クリエイティブ、引き続きリテール・ビジネスに照準
【シンガポール】クリエイティブ・テクノロジーは相手先商標製造業者(OEM)市場に重心を移動する代わりに、アップグレード・キットを武器にリテール市場を重点開発する戦略を維持する方針だ。
サウンド・カードやCD-ROMドライブを初めから装備したマルチメディアPC(MPC)が普及する中でライバルのアズテク・システムズは専らPCメーカーの需要に応じる戦略を採用しているが、クリエイティブ・テクノロジーのシム・ウォンフー会長は、「アップグレード・キットには市場動向に応じて様々な製品を封入することができ、また新技術を他人より早く手に入れたいと希望するグループは常に存在する。加えてこの種のビジネスはOEM市場への大量販売に比べ良好なマージンが期待できる」と語る。シム会長はST紙のインタビューに対して同社が余りに多くの領域に首を突っ込み、焦点を欠いた嫌いが有ったことを認め、今後はオーディオ・プロダクツ、グラフィック&ビデオ・プロダクツ、先端周辺機器、ビデオ・コンファランス、パーソナル・コミュニケーションズの5領域に照準を合わせたいと語った。それによるとホーム・マーケット市場をターゲットとした製品はシム氏自身が采配を振るい、ビジネス市場を対象とした製品の開発はチャイ・クオンスン社長が陣頭指揮を採ると言う。(ST:8/21)
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