2002-03-18 ArtNo.28434
◆GAILも出資と引き替えにハルディア石油化学の経営権要求
【コルカタ】Gas Authority of India (GAIL)は、経営権を掌握することなく、Haldia Petrochemicals Ltd(HPL)の戦略パートナーを務める可能性を否定した。
GAILのこうした立場はIndian Oil Corporation (IOC)の立場と軌を一にしている。HPLは当初IOCに出資を求めたが、最近、HPLの51%の権益を手に入れたThe Chatterjee Group (TCG)は、経営権の掌握を条件とするIOCの出資提案を斥けた。HPLの債務再編問題は、プロモーターと債権金融機関の間で交渉が続けられており、プロモーター側は600クロー(US$1.23億)の増資を認めたものの、金融機関側は1000クロー(US$2.05億)の増資を要求している。
ビジネス・スタンダードが3月16日、GAILトップ・レベルの消息として報じたところによると、GAILは5900クロー(US$12.1億)のHPLプロジェクトに出資する可能性を検討する方針を決めた。しかし経営管理権を引き継ぐことが出資の前提条件になる。GAIL取締役会は最近の会議でHPLへの出資問題を正式に取り上げ、以上の点を確認した。それによると出資を決めるに先立ってデュー・ディリジェンスを実行する。このためコンサルタントを指名するが、同指名問題は次期取締役会議で詳細が協議される。GAILはHPL経営陣と金融機関による、債務再編プロセスを注視している。
GAILはHPLの債務が現在の4000クロー(US$8.2億)のレベルから大幅に縮小されることを希望しており、GAIL側からのオファーの内容は、HPLと金融機関の間で合意された再編パッケージの内容如何による。
ナフサ・ベースの石油化学ユニット、HPLは、GAIL傘下のガス・ベースのプラントに比べ長期的にコスト競争力の面で劣るが、ガスの供給が逼迫している現在、これをガス・ベースのプラントに転換しても何らメリットがない。このため仮にHPLに出資するとすれば、GAILはこれを暫くナフサ・ベースのプラントとして維持する。しかしバングラディシュからガスの供給が得られるようになれば、原料をナフサからガスに転換することが可能になる。
GAILは石油化学を主要なターゲット・エリアと見なしており、ウッタルプラデシュ州Pataに2500クロー(US$5.13億)を投じてガス・クラッカーとポリマー製造施設を設けている。
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