2002-03-14 ArtNo.28412
◆SAIL、IISCO再建目指しエスクロー口座資金の引出要求
【コルカタ】国営Steel Authority of India Ltd(SAIL)はIndian Iron & Steel Company(IISCO)再建のためルピー/ルーブル・エスクロー口座から600クロー(US$1.23億)前後の引き出しを求めた。
エコノミック・タイムズが3月11日報じたところによると、インドとロシアは、二国間貿易の過程で生じたロシアのルーブル建て貿易債務を、ルピー/ルーブル・エスクロー口座に転換する条約を結んでおり、同条約にはIISCOの再建計画も含まれている。
ロシアのTyazPromExportsは、IISCO再建を目指す技術支援に新たに450クロー(US$9229万)を注入、IISCOの経営管理権を引き継ぐ意向を表明した。ロシア政府がエスクロー資金の使用を認めるなら、Iiscoの操業を続けるために新たに1081クロー(US$2.22億)を注入せねばならないインド政府の負担も軽減される。
SAILはIISCO民営化の代案としてインド政府に、コスト削減に必要な設備近代化費用として1081クローの現金を注入するよう求めた。
SAILのS K Patne取締役(プロジェクト担当)に率いられるチームが先週モスクワに赴きロシア政府にエスクロー口座資金の使用を認めるよう働きかけた。ロシア政府がエスクロー資金の利用を認めるなら、インド政府は、ロシア側の貿易債務から600クローを相殺すると言う。
|